『だから、仕方のないことだろ?』
『まぁ、そうなんだが……』
……?
『せめて、』
…せめて?
『せめて置き手紙くらいしてくれ』
『…その方法は思いつかなかったな』
そうか。
置き手紙しておけばよかったのか。
……ていうか、そんな拗ねた口調で言うな。
『俺はお前から教えてもらいたかったのに……ラーシャから教えてもらったなんて、あんまりだ!』
私がラーシャに頼んだんだから、仕方ないだろ。
『取り敢えず、悪かった』
『まぁ、お前の声が聞けたから、よしとするか……』
『まだ着いて一日も経ってないけど』
『………大丈夫か?』
心配げな声に、思わず笑ってしまった。


