白い薔薇



「あ。はい、ケーキ」


そう言ってミヤ姉は、私と種香にショートケーキをくれた。


「わ、ありがとう。ミヤ姉」


「あ、すいません……。俺、金持ってなくて」


そういや、そんなこと言ってたな。


「あら、気にしなくていいのよ。夏輝に奢っておらえばいいじゃない」


勝手に決めるな、ミヤ姉。


「生憎、今日は金を持ってない。だから、ツケかな」


「じゃあ、何で来たんだよ」


すかさず、種香につっこまれた。


「いや、すっかり忘れてた。あー、今度琉が来たら、私の代わりに払うよう言っておいて」


「えぇ、わかったわ」


よし、交渉成立。


あいつは、呆れながらも払ってくれるはず。