カイに連れてこられたのは、カイの家の近くにある海だった。


朝日がちょうど出ていて、海が光で輝いていてものすごく綺麗だった。


「どーだ？綺麗だろ？」

カイは得意げに言った。

「ものすごく…綺麗…」


まさかこれをアタシに見せるために？


「ありがと。カイ」


カイは優しく微笑んだ。


「…あのさ、紗耶香」


「ん？」


いつのまにかカイの顔から笑顔は消えていた。


「…俺達の関係覚えてるか？」


「え？」


“お前俺のセフレになれ”


「セ…フレ？」


現実に引き戻された。