「紗耶香、起きろ」


「ん…?今何時…?」


「朝の4時」


「まだ寝る…」


「いいから準備しろ」


アタシは気持ちよく眠っていたのにカイに無理やり起こされた。


「んも、何よぉ」


「顔洗ったら出かけるぞ」


「超、勝手!何それっ」


アタシは文句を言いながらも顔を洗いに向かった。


正直幸せだった昨日の余韻が続いていてアタシの心はウキウキだった。


ああ、こんなのアタシじゃない。
昔はアタシこんな奴じゃなかった。


でも今は、こんな自分の変化が嫌じゃないんだ。