「…今、何時?」

アタシの隣でもぞもぞしてるカイが寝ぼけながら言った。

「んーと。11時」

「あー。もう終電無理だな。明日送るからもう泊まってけば」

「ん。そうする」


アタシたちがセフレの関係になって2週間が過ぎていた。

アタシはあれから、カイ以外の誰とも寝ていない。


布団の中に潜り込む。

カイがアタシに抱きつく。

「カイってさ、意外と甘えん坊だよね」

アタシはクスクス笑う。

「うるせ。だって紗耶香のカラダむにむにしてる。気持ちいい」

「…太ってるって?」

「そゆこと」

カイは笑いながら言った。