今日は何か起こる。
そんな気がしていた。


「みんな聞け!今日はこっから西ルートを走るぞ!俺についてこれねぇ奴はくんな!それからよ、他の族の相手に出逢ったとしても自分から絡むなよ!」


俺は何百人の男どもに叫ぶ。
隣には退院した親衛隊長のルイ。


月に一回の爆走の日。


「俺は意味のねぇ喧嘩は嫌いだからよ!俺たちは喧嘩ばっかするアホな集団じゃねぇからよ!分かったな!」


ただ単車に乗るのが好き。
その理由で《飛影》に入りいつのまにか総長になっていた。