・・・・?


・・・ある?


あるぞぉ!!?


そこに見えるのは紛れも無く 左手の人差し指の付け根に眩しいほどに輝く一寸の光。


おちつけ!おおおおおおちつけぇ俺ぇ!


たった宝くじだ!! 

すぐさま浮かぶものは宝くじ売り場である。

さっきまで心で罵倒し続けた占い師に後光がさした。


カチカチの体で首を動かさず視界の中で売り場を探す俺はもう変態である。

そんな事もお構いなしに斜め向かいの宝くじ売り場を発見する。


手が震える・・・脂汗でびっしょりだ・・・このまま買い物をしていればレジ袋を確実に誰よりも旨く開く自身でいっぱいだ。


とりあえず 気を落ち着かせるために 最後の1っ本に火を灯す。

大きく息を吸い灰に送り込む俺は安らぎの中で少しばかり甘い夢を見た。

スクラッチくじで100万円を手にした俺は驚く妻と娘を抱きしめ笑いながら寿司を食う


あぁなんてすばらしい人生。。。