「てめっ…」
「はぁ~ぃ♪メイクしましょ?」
「伍未ちゃん!?」
私の腕を掴んで、部屋に連れて行ったのは伍未ちゃん。
昨日、家に泊まったの。
「まぁったく、少しは磨きなさいよ。」
私の頬にファンデーションを塗りながら言う伍未ちゃん。
「ぅぷ、いくら磨いたって、元が悪いんだから…」
「自覚ないのね~」
「?」
そんな会話をしながらメイクが終わった。
外に出ると桐谷さんと向井さんがいた。
「お待たせしました~。」
「のろま」
「すいませんね(怒)」
開口一番それかよ。イヤミな奴。
「わぁ♪清香ちゃん可愛い♪♪」
向井さんがそう言ってくれた。
「ありがと♪」
「ヤバいよ、超可愛い!なぁ?冷泉。」
「許容範囲ギリかな。」
…………(怒)
「はいはい、素直じゃないね?冷泉は可愛いなら可愛いって言えばぃーのに」
「「は!!??」」
私と桐谷さんの声がハモった。
「何でそうなるんですか?」
「俺と冷泉は付き合い長いから。」
あ、そ。
つーか桐谷さん無言だし。
何か言わない?フツー。
あ、そーか!
コイツはフツーじゃなかった。
そーかそーか。
「全部口に出てんだけどー」
「ぁーれま、まぁいーじゃん!?早く行こ。」
そう言って桐谷さん達が乗ってきたであろう車に乗った。
「いってき~~☆」
「「「いってら~~☆☆」」」
清羅姉、清亜、伍未ちゃんにバイバイして出発した。