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一時間後、パトカーが何台も来て、
由香里を殺した殺人罪で護送された仁子さんと、その罪を隠そうとした隠蔽罪で護送された薫。





あの後、
仁子さんは動機や殺害方法、全て話した。




その間、薫は諦めた様にイスに座りうなだれていた。




聞いていて、
耳を塞ぎたくなった。





誰かを愛して、










誰かに愛されたばかりに、













由香里は殺された。











恋も愛も、
全ては人を壊す狂気だ。







決して、
誰かが悪いわけではないのに、










嫉妬が理性を壊す。












行き過ぎた嫉妬が脳内に回り、黒く、黒く、闇に染まる。










それでも人は恋をして、人を愛する。