待ちに待った放課後になり、あたしのテンションは、これ以上にないくらい上がっていた。


(陽輝とカラオケっ…!!ゆっ…夢のようっ…!!)


「うわっ!優歩!顔!顔にやけてる!」

「紗耶!あたし今日は厄日かと思ってたけど逆だったよ!」

テンションが上がりすぎてニヤケるあたしを見て、紗耶がものすごくびっくりしてたけど、そんなことはお構いなしに力強く訴えた。


「岡本ー!優歩ー!あれよ、俺夏季迎え行ってくっから、悠斗らに待っててって言っててくんね?」

「任せとけ!!」

「え…?お前どーしたん?テンション高くね?ついにおかしくなった?」

「西田に言われたくねーから。いーからお前は早く夏季迎え行け!」

真面目な顔して腹立つことを言ってくる西田のせいで、上がりきってたテンションが一気に冷めた。