「もうすぐ王都だ」


「親父に鳩飛ばしといたし、ついたら謁見の準備に入るから」


石で作られているであろう建物に魅入られていると、シューが突然言った。


え、えっけん?


それってえらい人に会うんだよね?


王子の父親ってことは…国王陛下―ー?



「でも、瞳どうするんだ?」


「大丈夫。それも伝えといたから。どんな顔したのかな親父」


ハアー


「シュー」


レイが深いため息をついた。