「おはよう。眠れた?」


「は、はい」


シューの隣に座るレイの顔を見て昨日の記憶が蘇える。


「昨日はすいませんでした」


レイに向かって頭を下げた。

ドズ。同時につま先でドレスの裾を踏んでしまいその場に倒れてしまった。


「大丈夫?」


差し出されたシューの手をそっと握り立ち上がる。


「すいません」


笑いをかみ殺しているシューに恥ずかしさがこみ上げてくる。


「…ところで昨日って?」


不敵な笑みを浮かべながらレイの方を見た。


「別に何も」


表情を変えず答えるレイにシューは面白くなさそうだ。