野球バカ




「み~つー? 聞いて~… てか、助けて~。」


アタシはアイツについて密に事細かく話した。
ほとんどグチだったけど…。


「白崎くんって、強引だね。」
「白崎?」
「美花さんの隣の人ですよ。 えっとー… 白崎 功 だったはずです。」



白崎 功。



自己紹介は紙ですましたから名前を聞いたのは初めてだった。



白崎 功



ついアイツ…
白崎 功を見てしまった。


教室の隅で男子と、たわむれてる。

とっても楽しそうに笑うんだ。