「今年は二人も来たかぁ…」
野球部マネになりたい人はアタシ以外にもいた。
黒髪ロン毛がメッチャ似合う、背が高くてキレイな人。
うらやましいなぁ。
「二人来たということは一人は強制的に辞めさせられることになるがぁー… 」
ハァ?
何それ?
どゆこと?
¨強制的に辞めさせられる¨
何それ?
アタシかお隣さん。
どちらか一人は入部を認められないの!?
そんなの 聞いてない!!
てか、アタシが辞めればいいんじゃない?
別にマネージャーになりたかった訳じゃないし…
サァァ…
風が吹く。
窓から桜の花びらが入ってきた。
桜・・・
¨オレが絶対、甲子園にお前を連れていってやるから!¨
こんな言葉を信じているのか…。
信じられない!!
信じたい…。
信じたい。
「まずは入部体験をして、その後にまた決めよう。 入部体験だからといえ、部活に入った気で勤めるように!」
「「はい!!」」


