学校の門をくぐる。


美歌の姿が見えた。

美歌は俺の方に背中を向けている。


顔見れねぇじゃん。


いつもなら笑顔でこっち見てくれてるのに。


それで、俺が手を振ると

美歌は笑顔で振り返す。


俺は美歌の笑顔が見たくて

手を振るんだ。