休み時間に岬がそば来て、「足立亜子を見つめてたよね。あれは生徒を見る目じゃなかった気がする。」



その時弓道部の林真理も岬と同じように、「私も感じたあれは愛しい人を見る目だった。」と言った。



私は笑いながら、「私があまりにも数学が出来ないから、呆れただけだよ。」



光太がこったに来た。「おまえらくだらない事考え過ぎ。亜子が困ってるだろ。」



光太は私を自分の隣に座らせて、「気にするな。俺がいるから心配しなくていい。」



光太本当にごめん。心配かけすぎだよね。甘え過ぎだよね。



光太の顔見てたら、「バカ何心配してんだよ。」と言われたてしまった。



何もかもお見通しだ。



そんな光太と私の様子を岬がずっと見ていた。



いつもなら、気にならないのに何故かこの日は岬の視線が気になった。