それからも二人でいろんな話しをした。



光太といつも一緒にいるのに二人だけで、出掛けた事がない。



「光太日曜日部活ある?休みなら二人で映画でも見にいこうか?」



「なんだよいきなり。」



「だって二人で出掛けた事ないよね?」 光太は返事をしない。



「光太嫌なの?」



「嫌な訳ないだろう。たけどなんか照れ臭い。亜子とデートなんてさ。」



「えっデート?」私が大きな声をだすと、「バカ声大きすぎ。」と光太が笑う。



そうだよね。デートなんかした事なかったね。と言うか二人でどこも行ってない。


「光太やっぱ二人で行こうよ。」



「分かったよ今度の日曜日な。亜子の好きな遊園地に行こう。」



「ほんと遊園地行きたい。」


「亜子はまだ子供だからな。」と光太は私の頭を触る。