毎日が慌ただしく過ぎて行き年が明けた。


今年も忙しくなりそうだ。

岬と光太は同じ大学を受験する。


真理は兄と同じ大学に、渡邊先輩は県外の大学に推薦で決まっていた。


みんな新たな道を歩み出している。


私は3月1日の卒業式の日に佳祐と籍を入れる予定。

真理は私が太った事を気にしてくれていたから、そっと赤ちゃんの話しをした。

真理の声が教室中に響きわたる。「あかちゃん!」


みんなが真理に注目する。

岬が慌てて、「私の従兄弟の赤ちゃんバカ可愛いんだよね。亜子!」


「そうそう本当に可愛いくてさ。」


真理は無言。


私と岬は冷や汗をかき真理を睨んだ。


声ださないでよ。


ごめんごめんと頭をかく真理。