「今すぐは無理だけど、亜子が高校を卒業したら亜子の誕生日に結婚式をあげよう。」


私は嬉しくて涙が止まらない。


「そんなに泣かないで、ほら左手を出して。」


佳祐がダイヤのリングを左手の薬指にはめてくれた。


「綺麗佳祐ありがとう。私佳祐の奥さんになれるんだよね。」


二人で幸せになりたい。


「もっと大きなダイヤにしたかったけど、まだ給料が安いからごめん。」


ううん可愛くて、私はこれで十分だから。ダイヤの大きさなんて私には関係ないもの。


私の夢それは佳祐のお嫁さんになる事。それが叶ったから私はもうそれでいい。

佳祐が「亜子泣いたと思ったら今度はニヤついて大丈夫か?」と私を見る。


だって嬉しいんだもん。