はつ恋

佳祐に料理と数学を一緒にするな。と怒られた。


どっちも俺が教えるからいいよ。って私は全然よくない。


教師の時の佳祐は、全然優しくないから嫌だ。


佳祐が、「午後買い物に一緒に行って、カレーでも作ろうか?その後数学の予習な。」


佳祐なんでそんな嬉しい顔するの。


それから私たちは、少し離れたスーパーに買い物に出掛けた。


ここまで来れば知ってる人には会わないよね。と二人で手を繋ぎお店の中を歩いた。

佳祐が真剣にカレーの作り方を説明する。


「私だってカレーぐらい作れるから。」


私は佳祐の手を離し、野菜売り場に行った。


その時「あっ!」体育の新井先生がいた。


「森島も買い物か?」


「はい。夕食にカレー作ろうと思って。」


「おうそうか。俺も外食ばかりじゃあくしな。カレーでも作ろうかと思ってさ。」

新井は馴れ馴れしく、私に近付いてくる。


後ろには佳祐がいる。


佳祐が新井を睨んでいた。