はつ恋

私は残したお弁当を包み、佳祐がまだ話しているのに慌てて帰る支度をした。



佳祐は私の前に立ち、「森島さんまだ僕の話し終わってないから、座ってくれるかな。」と肩を押した。


私はびっくりして転びそうになった。



光太が私を支えてくれた。


光太が佳祐を睨む。



佳祐は「ごめん。そんなに力入れたつもりではなかったのにな。弁当しっかり食べないからからだぞ。」と笑った。



光太は「先生亜子に構わないで下さい。俺が今から連れて帰りますから。」



私は立ったままでいた方がいいのか?椅子に座わろうか?中途半端な格好で光太を見た。



光太は、私の手をひっぱって「亜子帰るぞ。」と言った。



私たち二人は担任の話しも聞かずに教室から出た。