はつ恋

朝になっても手を繋いだままだった。


気持ち良さそうな顔で佳祐はまだ眠っていた。


佳祐学校は?と思ったら、今日は土曜日だからお休みだ。ずっと一緒にいられるかな?佳祐の顔を見ていた。


「そんなに見られたら、目開けられないよ。」 といきなり佳祐がキスをして来た。

「きゃ!」と驚いた私はベットから、落ちそうになり佳祐に抱きかかえられた。


「もう佳祐ったら。」私の顔は多分真っ赤だ。


そんな私をもう一度抱き締め、佳祐が今までより深いキスをした。


「ここは病院だからな。今日は我慢するよ。」


ここに看護師が入ってきたらかなりやばいよね。二人とも顔あかいし、何してたかバレバレだよ。


「ずっとこうしていたいけど、俺たち先生と生徒なんだから、学校にバレたら大変な事になる。卒業するまではどんな事をしても亜子の事守りぬくから、二人で会えなくても、亜子我慢出来るよな。」


そんなの嫌だよ。答えられない、我慢なんかできない。だって7年間もずっと我慢していたんだから。


もうこれ以上待てない。私限界だよ。でも佳祐を困らせたくなくて、私は何も言えなかった。