店から出て、あたし達は
少し歩くことにした。
途中で服を見たりしながら
さっきの話の続きをした。
「で~?さっきの何??」
少し間をおいて由佳が話し出した。
「あたしあの時さ、彼氏と別れてすぐで~クリスマスは仕方なく家で過ごすかって感じだったの。もうテンション最悪だったよ。」
「そうなんだ。全然そんな風に見えなかったよ」
初めて会った時から由佳は
今と同じで、すごく話しやすかった。
明るくてサバサバしてて、あの時も
初対面って感じがまったくしなかった。
「それはこっちのセリフだけどね~」
「え??」
少し笑って言った由佳の
言ってる意味が全然分からなかった。
「今年は家にいるよ~ってお父さんに言ったら、じゃあみんなで悠の家行こうぜって言われて~、お母さんまで嬉しそうに、いいわね~なんて言うし、悠ってだれだよってちょっとイライラして聞いたら、俺たちの親友だって言われて、余計意味分かんないし~ってなったんだけど...」
「まぁ誰だよってなるよね。」
また間をあけて由佳が
少し真剣な口調で話し出した
「めんどくさいなって思ったし、何で行くのって聞いたの。」
あたしでも聞くだろうなって思いながら
相槌をうった。
「そしたらさ、逆に聞かれた。もしも今お母さんが死んだらどうする?って。」
それを聞いてだいたい話の流れが分かった
あたしが黙ってると由佳は話を続けた。
「そんでまぁ、あんたのこと少し聞いて...励ましてくれ的なこと言われてさ。」
「めんどくさ~とか思った?」
あたしはちょっとからかうように聞いた。
「少しね。、てかどうしたらいいんだよってすごい思った。別にあたし面白い事とか言えないし、ただ同い年なだけで会ったこともない子のこと励ませないじゃん?さすがのあたしも、あの時は話聞いて同情くらいはしたし。」
「同情かよ。」
あたしが笑いながら突っ込むと由佳も笑った
由佳とは重たい話をしても暗くならない。
でも相談とかをするとスッキリする
由佳のそうゆうところが密かに好きだ。
