「でもなんか不思議だよね〜」


山盛りのケーキを3皿食べきって
3回目のお代わりをして戻ってきた由佳が
つぶやくように言った。


「何が?」

あたしは5個でギブアップして
4杯目のコーヒーを飲みながら言った。


「うちら最初会ったのって、あんたん家のクリパじゃん?あたしね~、実はあれ行くのすごい嫌だったんだ〜」


えっ?
あなた何いきなり暴露してんの

「何それどーゆうこと〜?」

あたしは笑いながら
おもいっきり突っ込んだ。

「ん〜?今語っていーの?」

由佳は山盛りのケーキをチラッと見て
ちょっと笑って言った。


あたしは少し迷って頷いた。


「気になる〜聞きたい。」






あれ?
あたしの返事が聞こえたはずなのに
由佳は食べるのを止めなかった。
むしろ余計にがっつき始めた


「あの〜、由佳さん..?」

「もう残り10分だよ!やっぱあとで話そ。てか桜も食べな!!!」



体育会系みたいなノリで
由佳が熱く言った。
だから仕方なくあたしも
一緒にケーキを取りに言った。


結局あたしが食べたケーキは7個で
由佳は一体何十個食べたんだろう?
見てるだけで吐き気がする量のケーキを
幸せそうに余裕で食べきっていた。