その翌日。
講義が終わってすぐ帰る。

慣れた手つきで玄関先からランドセルを持ち上げる。

ころり。

「お、なんだなんだ!?」

いつもと違う、ちょっとした重みが走る。
この前話してたピック?それか自慢してた限定品か!?


はやる気持ちでランドセルをあける。
もはや十字になったロックがまどろっこしい。

カチャ

息が、とまった。


ランドセルを開けた瞬間転がりでたこれは

「ヒトの眼球?」

水の膜に光を反射して
キラキラ、キレイ。

"ほんとですか?私もあなたを見てみたかったんです。"――・・・。