慣れほど恐いもんはない。

あんなに恐れていた赤いランドセルは
いつのまにか生活の中に簡単に溶け込んでしまった。
ポストがわりみたいなもんだ。
メモを書く、返事が来る。
毎日新しいメモが入っていた。

そして。

これは俺の直感だけど、多分Kは悪い奴じゃない。
純粋に友達がほしかっただけなんじゃないかとまで思えてきた。

だから俺は警察にも届けず、時に返事を心待ちにする事すらあった。

知らない奴になら、逆になんでも話せたりしたんだ。