少女は引き込まれるように
そのブランコに腰掛けた。

それを待っていたかのように
優しい大きな手が背中を押す感触がした。

どんどん振れ幅を大きくするブランコ。

暖かい夕日のオレンジに
そまりながら

いつまでもその少女は
1人ブランコに乗り続けた。