「小林くん!」

私はICT1へ急いだ。

もう会えなくなってしまうかも知れないから。
それは言いすぎだとしても接点が無くなってしまうかも知れなかったから。

「あっ、近藤。ちょっとこっち来て。」

「あ・・・うん。どうしたの?」

どうやら班のメンバーの1人が真剣に作っていなかったらしく、原稿すら出来ていない状態だった。

「で、近藤はすごいいいのを作ってたから、作って欲しいんだけど・・・もちろん俺も手伝うよ。いいかな?」

「うん、いいよ。で、どういうのを作ればいいかな?」

「えっと現地で分かった事についてなんだけど、インタビューもメモってなかったみたいで。」

「大丈夫。私がちゃんとメモしてるから。」

「マジ!ありがとう。助かったよ。」

いや、潤斗くんその笑顔は無いでしょ。ありえないくらいかっこいいんですけど。