「キャー!ブレーカー落ちちゃった!」 一階から母親のそんな声がした。 暗がりのせいか、余計に隣に意識が行く。 そういや凛って位所苦手だったよな… 『怖い?』 「へ?」 僕の言葉に、凛が気の抜けたような声を出す。 『だって凜暗い所駄目だっただろ?』 からかうように言う。 「いつの話ししてんの!?私もう高校生だよ?」 むきになって言う所が余計にあやしいよな…。