もう終わりにするって。
決めた瞬間に気づいたよ。
こんなにも俺はお前を愛してた。
心が裂けそうになる痛みも。
お前のためなら、愛しく思えるから。
お前を失くして、埋めるもんなんてないけど。
ただこの痛みを抱いて。
傷を癒さないで。
お前を想っていれるなら、それもいい。
お前が笑顔になれるなら、それでも俺は笑うよ。
お前がそう願うなら。
いつだって帰ってくればいい。
女々しいと笑ってくれていいよ。
並んで歩いた二人の道は、ここから二つに別れていくから。
振り返る必要はないけど。
俺はこの分岐点でお前の背中を見てるよ。
これ以上、苦しいことは俺にはないから。
俺はお前を想って生きれるから。
だから、お前は笑えばいいよ。
ただ、幸せを探せばいいよ。
何も返さなくていい。
つらいなら、忘れていい。
大丈夫だよ、後悔にはならない。
前を向いてさ。
背筋を伸ばすんだよ。
誰より、お前を愛する俺が、保証してやるから。
お前は絶対幸せになれる。
だから。
力強く、前に。
いってらっしゃい。