なんだよ、それ。
まぢもうオレ言わせてもらうけど、おまえらみんなバカだよ。
とか思っていたわけで。
別に自分が特別優れているなんて思っちゃいないけど。
いつ冷めるかもしれない、一時の熱で、愛してるなんて戯言を呟いちまうアイツらよりは。
恥ずかしくない人間だと思ってた。
しっぺ返しは必ずやってくる…
時間が戻せないことはジウジウ承知のスケだが、神様ほんと許して頂戴。
オレは、過去の愚かなオレを消したいよ。
いやまぢで。
むしろネリケシにして再生してちゃんと微妙な役に立てるから。
とかバカなこと考えたくなるくらい、オレの頭の中は、妄想でいっぱいだ。
そんなオレを彼女は、クスクス笑って見てる。
「やっぱ変わってる」
あんま嬉しくねぇんだけど、彼女の瞳が優しいから。
それでもいいやな気分になる。
「しょうがないって」
オレはバカなの。
恥ずかしい人間なの。
今まで聴くだけで痒くなった恋歌に、泣けてきちゃうの。
そんぐらい、お前が好きなの。
そんなことを言いたくなるぐらいに、オレは270度方向転換しちゃったの。
愛という妄想に、泣きたいくらい幸せと、苛立ちを感じてるわけだよ。
今までそんなこと言わずに来たもんだから、サボってたオレの脳ミソは、ツルっと気持ちを弾いて。
大事な人を傷つける言葉を吐く。
その涙が苦しいんだよ。
オレじゃなかったら、お前を傷つけることもないの?
とか考えると、まぢ死にたくなるよ。
オレはお前とずっと笑ってたいんだよ。
それだけなんだよ、オレの願いは。
白旗降って、隣りに座って、彼女よりでっかい涙を流す。
まぢカッチョ悪いオレ。
でも彼女は、そんなオレを見て笑う。
「ばかだよ」
ひでぇよそりゃ、なんて思いながら、鼻水ズビズバすすりながら。
なぜかしら安心してしまうから。
オレにはもう、お前しかないとか思っちゃうわけだよ。