「ホント?」


吉良はななせを離すと、


ななせの顔をじっと見つめた。


どきん、どきん。


胸の鼓動が速くなる。


――う…


吉良くん、ホント綺麗な顔してる…


そんな吉良くんに見つめられると…


なんだろう…胸が



熱くなって―――…


「う、うん・・・っ!」



ななせはぎゅっと目をつむった。