紅葉は予想以上に話しの合う子だった。


性格は正反対なのだが、相性は抜群だ。


ちなみに、紅葉は吉良のことが好きではないという珍しい女子だ。

かといって、嫌いという訳でもないらしい。


ということで、さっそく相談してみた、ななせ。


「・・・ななせちゃん、それはね、恋だよ!!」


「ふぇ!?そんなこー」


そんな訳ないよ!!!だって昂汰は幼馴染で―――


ななせがそう言いかけて、紅葉がさらに言葉を続ける。


「吉良くんに恋してるんだよ!」


・・・あぁ。そっちか・・・

って、なんでこんな反応してるの?!私!


別に吉良くんになら恋しててもおかしくないじゃない!!

と、自分に言い聞かせている、ななせ。


・・・なんか、胸につっかかるなぁ……