バカな計算にひっかかるしょうもない男なんかと仲良くするのはいかがなものかと、いつも思う。


なので荒井も大江も中本も切ろうと思えば即効で切れる。


けれどそうなると自分を可愛がってくれるのは森山だけだ。

それではつまらない。


もちろん浮気をする気もないし、森山以外を好きになるつもりもない。

今までもこれからもずっと彼だけの彼女になろうと京子は決めているのだから。


彼氏は1人だけでいい。

たまに何股やら浮気やらして遊んでいる女の子が居るが、京子はそれを羨ましいとは思わない。


なぜならたった1人、大事な人が真剣に自分を愛してくれるから他の男に揺れる必要がないのだ。




だけど、常にキープはしておきたい。
手元に自分が自分でいる証拠が欲しくてたまらない。


ただご飯をごちそうになったり、買い物をして遊んだり、ドライブをしたりして楽しく過ごしたい欲求が高いのだ。

貢がせたいのではなくて、自分を好きな男が自分の為に一生懸命な姿を見て居たいだけ。




彼氏は1人だけ。

それは守る。


けれど友達としてときめかせてくれる男友達が必要だ。



京子は携帯に登録してあるアドレスを眺めて微笑んだ。