京子には彼氏が居る。

高校生のときから付き合っている1個下の森山という男。
彼は無邪気でやんちゃな少年系だが、精神年齢は結構しっかりしていて、よくモテる。


頻繁に告白をされる森山は、京子だけを愛してくれる。

週2でデートをするし、付き合って4年でもドキドキするし、大好きだ。

家がお金持ちだし、家族は優しいし、結婚だってしたい。


本当に大好きだし、愛情が深い。京子の1番の人。



けれど、京子にはときめきをくれる男が要る。
1人目は年上の流行顔の荒井。
2人目は年上の大人っぽい大江。
3人目は同い年の爽やかな中本。

これらが最近増えたメンバーで、他にもたくさんいる。

けれど、正直この人たちはなんでもないのだ。

自分がいかに魅力的な女かを知るツールなだけで、好きだけれど愛情はない。



けれど、京子は自分が常に注目を浴びていたいタイプで、

1人の人と付き合うからと、自分のものになるはずの人を逃すのは惜しいと思ってしまう。

それがモテるタイプの男なら尚更自分の手元においておきたい。



だから、ついつい増えていってしまう。

遊びたい訳でもなくて、ただ自分のものにしたいだけ。




そもそも自分がモテるのが悪いのだと結論付ける。