「う〜ん。」

俺は背伸びをして起きた。


時刻はちょうど日付が変わった12時だった。


どうやら俺の体内時計は昼と夜が逆になってるらしい。


・・・ホント俺はしょうもない人間だよ。


でもそろそろ逃げるか。


いつまでもここにいる訳には行かないしな・・・


まずは駅に行こう。


まだ終電は出てないはずだし。


そして、俺は情報収集のため、携帯のラジオを付けた。


「こんばんは!ではまず、最初に本日の指名手配状況をお伝えします。
最初に、最重要指名手配犯、千葉県で四人を殺害した、大崎 圭輔 十二歳
特徴は・・・。」



・・・おい、一体どういう事なんだ?昼間のニュースと全く違うじゃねえか!。


でも、とにかく本気で逃げなければいけない状況になったと言うことは確かだ。


俺は急いで山を降りた。


山道の終点は幹線道路に繋がっていた。


そこで俺はタクシーを拾って、習志野に戻る事にした。


やっと見つけた空車のタクシー、俺は手を挙げてそのタクシーに乗り込んだ。


「どちらまで?。」


「とりあえず習志野市内まで行ってもらえますか。」

「かしこまりました。」


そうして俺の壮大な逃亡劇は幕を開けたのだった。