そしたら、あいつは泣いたんだ。 見たこともない悲しい瞳で、俺を見ていた。 そこで気がついたんだ。 俺の気持ちに。 でも遅すぎた。 あいつの心なんて、俺のところにない。 自業自得。 あいつは幼なじみの男と付き合い始めた。 俺は、毎日毎日遊んだ。 心に埋まらない穴が空いていた。 満たされない。 たまに学校に行っても、あいつはいつも笑ってた。 俺は、あの顔を見たことがない。 俺にはできなかったから。 なのに、あいつは学校にこなくなったんだ。 心配だった。 何かあったのかと、心配だった。