「ただいま・・・」



「おかえり、留果!」



帰ると康太が玄関まで走ってきた。



あぁ、私・・・康太のこと騙してる。



こんなに、康太は優しいのに・・・・



私のせい・・・・。



傷付く人がでるのは、私のせい・・・。



「留果、お腹減ったよ!」



「うん・・・」



言わないといけないのに・・・



私はいつも逃げてる。



言えない・・・・。



こんな自分・・・・嫌だ・・・・。



康太と目が合わせられないのは・・・・、



康太を騙しているから。



ごめんなさい。



康太。



私、康太に嘘ついてる・・・・。



笑顔の康太を崩したくないよ・・・・、



ごめんね・・・・、康太。