聞き出されたくないから、
聞いてこないのは嬉しい
保健室に行って、
康太はただ頭を撫でてくれた
時間がたった
「もう夕方だけど、帰る?」
「うん、康太・・・ありがとう・・・」
康太にお礼を言う
私は鞄を持った
「送ってこうか?」
「い−よ、方向逆だし」
ヒラヒラと手を振って、康太と別れた
帰り道・・・
石ころを蹴りながら帰った
玄関の鍵が開いてる・・・
ガチャっと玄関に入る
「どこ行ってた」
入ると途端に将が出てきた
・・・え・・・将・・・?
なんで・・・?
「お前がああ言ったから、女のとこ行かずに帰って来たのに・・・」

