旅に出る前のキミは
優しいキミじゃなかった

旅に出る前のキミは
愛なんか語るキミじゃなかった


ボクと一緒にいても
キミはボクを見ていなかった


でも……違ったんだと
小さくなっていくキミを見て
ボクはやっと気がついたんだ


泣きながら笑うキミを見て
後悔するボクがいる
泣いてしまうボクがいる

でももう船は海へと向かい
港は遠くなるばかり


泣いて笑うキミの顔さえ
ボクにはもうイメージでしか見えてない


それでも届くのはキミの声


風に乗り
潮に乗り


ボクの耳にキミのエールが聞こえてくるよ