“シュウ! シュウ!”


シュウの姿を探す私の前にハヤトが立ちはだかる


“退けろよ!!”



“逢わない方が良い”



“もう一度、一度でイイんだ。アイツに逢って礼が言いたいんだ”



“礼なら、僕が伝えておくよ。”



まるで、子供をあやす様に言うハヤト



“君達は、逢わない方が良い。逢えば、取り返しがつかない事になる。揉み消せる物も揉み消せなくなる。そうなれば、僕でもどうにもならないからね”



その場にうなだれる事しかできない



そうだよな…

せっかくハヤトが私達の為にしてくれている事を、無駄にしてしまう。




“もう無茶はするな”



ハヤトのその言い方は シュウの言い方そのものだった



“なぁ。シュウとアンタの関係は?”






“…『親子』であり、兄弟だ…”