「花火なんて、いつぶりだろう。」



相馬先輩が低く呟いた。


「私も久しぶりです。こんなにキレイだったんですよね。」

「やっぱりいいよな。こういうのって。」



先輩は嬉しそうに微笑んだ。

うぅ、笑顔が可愛いっ…



花火を最後まで楽しみ、かき氷まで奢ってもらった。


冷たくて凄く美味しい。

そんな様子を見ていた相馬先輩が近寄ってきた。



「美味そう。俺にも一口ちょうだい。」

「!?」



ニコニコ笑顔であ~ん、としている。


えぇっ、一口ちょうだいって言われてもっ!

だって、それって……


二度目の間接…………



「ダメ?」

「ダメって言うか、あの、えっと……」



恥ずかしくてしどろもどろになっちゃうよ。