窓から外の景色をみる。

  校門近くを歩く高倉。

  黒いような茶髪を

  ゆらしながら校門を出る。

  暑そうに空を仰ぎ、

  また歩き出す。



  アイツ彼氏の話、してたよな。

  工業高校の。

  チャラい奴だから心配って

  先生どうしたらいい?って

  シャーペンの先を

  あごのラインにそわせて

  考えていた。

  でもすぐに笑顔になり、

  大丈夫だよね、

  うちらの愛は永遠だもん~

  と冗談ぽくへらりと言った。