「崎原君っ!?なにがあったの??」 僕らの担任の先生だ。 25歳くらいの女の先生。 「…おでこ切れた」 「え…ヤダ、本当!!と…とりあえず保健室行きましょう!?」 「行かない」 「え…??」 先生は早く手当てをさせたいらしいけど 僕は動かない。 今手当てをしてしまったら 証拠がなくなる。 「な…なんで!?痛いでしょ!?」 「痛いけど…証拠がなくなっちゃうもん」 先生は驚いたような顔をしたけど すぐに戻って言った。