女子のグループのボスらしき子が
クルってこっちを向いた。
…そろそろ疲れた。
「…うるさい」
「え…??」
あたしが一言そう言うと
その場にいた全員の動きが止まる。
「みんな翔太、翔太って…あたしもいるもんっ!!あたしは翔太と仲良くなるための道具なんかじゃないもん…っ!!」
「え……」
周りを囲んでいた女の子たちが
戸惑っているのがわかる。
けど止まらないの…。
「みんなあたしに近寄ってくる子は翔太のことばっかりじゃん…っ!!あたしもいるもん……っ!!」
あたしの目には涙が溜まっていた。
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