「け…剣治君……」 近くに居た女の子が 小さな声で言った。 やっぱり昨日の人だ。 僕は黒板消しを持ったまま "剣治"がいる教室に行った。 「え…ちょ、君!!どうしたんだ!?」 いきなりクラスに入った僕に 担任の先生が声をかける。 僕はそれを無視して"剣治"の 目の前に行った。 「な…なんだよぉー!?」 剣治は少しおびえながらそう言った。 「黒板書いたの…剣治君でしょ??」 「し…知らねぇよぉー!!」