「このモップで麻子をキレイにしたらぁ〜?」


ズキズキと胸が張り裂けそうに傷む。


嫌だ。


本当は…言いたくない。


でも…もう、やめられない。


「キャハハハハ」

あたしと一緒にいるグループの女子が甲高い声で笑う。



やめてやめてやめて…!!


頭が痛い。


あたし、おかしくなりそう。


でも…それ以上に麻子をいじめていることに胸が痛む。


麻子はもっと…あたしの何倍だって、傷ついてるハズ。


それなのに……。


やめればすむ話なのに……。


それなのに、なんでやめられないの…?


自分が嫌になる。


いっそ、このまま…。


「縁…?」


「あさ…こ…?」