「ああ」 聖司の奴 苦労するだろう 「…会いたいな」 「もう少ししたら会えるさ」 空に輝く太陽はすっかり夏になっている 「……本当にありがとう。あのままじゃ聖司の方が倒れるところだった」 「気にするな。司と約束したし、奈々の願いでもあるしな」 「でも」 「そう思うなら早く治せよ」