『亜季待てよ…
本気じゃないよな?』







未だに信じてないみたい。
それなら…いっそのこと強硬手段をとるか…。



『いらない荷物あるから持って帰って
あなたがいらなかったら捨てるけど』



部屋には竜二から
もらったプレゼントが
たくさんあった。


ぬいぐるみ・ブリザーブドフラワーの飾り・香水・写真立てそれを私は
いらない物として
竜二に示した。



『あれは…
俺がプレゼントした奴』


『うん。そうよ。
だっていらないんだもん。
元カレからのプレゼントなんて…。』







再び私は真っ直ぐに
彼を見た。



彼は泣きそうな顔をしていた。



『ごめん亜季。
亜季が嫌だと思うことは
治すからだから…
別れるなんて…。』



『無理…別れましょう』



途端に泣き崩れる目の前の男性。



なんで泣いてるのか私じゃわからない。


『早く帰ってください。
早く帰らないと母ちゃんが心配するんでしょ?』


この年になって門限が
ある家も珍しいと思うけど…。



私がそう言うと竜二は
慌てて時計を見た。