「コバヤシ君知っているか?」

どうやら、コバヤシ少年の役が割り振られたらしい。

「この数日間で、宝石が幾つも消えたのだ。

全て、某小国の博物館にあるもものと酷似しているものばかりが」
 
酷似、か。

ふっと笑って葉巻を吸殻入れに押し付けると、車から出た。